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【イベントレポート】まなびCafe「学生・教員・社会人みんなで考える! 『学校から社会への移行ー労働教育を考える』」


先日 10/9(日)は、


まなびCafe

「学生・教員・社会人みんなで考える!

『学校から社会への移行ー労働教育を考える』」

 

のイベントを開催しました!

イベント内容は以下の通りです!
——

  1. テーマに関する情報提供プレゼン by 菅野広樹さん(早稲田大学大学院教職研究科2年)
    「労働教育の重要性と, 実習先高校での授業実践報告」
  2. グループワーク
    「労働教育は、いつ・どこで・どのように行うことができるか?」
  3. グループワーク発表, セッション
    グループワークで挙がった論点について、会場内全体で発言し合うセッション
  4. 感想シェア、本日のまとめ

——

 主催:一般社団法人Teacher’s Lab.

先生と共に学校教育現場の発展に貢献する。
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今回は、早稲田大学教職大学院で「労働教育」について研究を行っている菅野さんをプレゼンターとしてお招きし、ワークショップを作りました。

▼菅野さんによるイベント趣旨の説明

プレゼンターを務めさせていただくことになりました。菅野広樹と申します。
私は現在、早稲田大学大学院教職研究科に所属し、学校から社会への移行問題に関心を寄せ学んでおります。

近年、グローバル化、高度情報化、少子高齢化といった急速な社会変化により、就労が多様化してきています。日本で一般的だった終身雇用、年功序列は崩れ、労働者の約4割が非正規雇用、総人口のおよそ6分の1が相対的な貧困という現状を前に、社会に出る準備機関としての「学校在り方」を今一度問い直す必要があると考えます。
今回は、「学校教育で身につけるべき社会スキルとは何か?」をディスカッションテーマとしてご用意しました。お一人でも多くの方にご参加いただき、多様な意見交流の場となれば幸いです。お時間がありましたら、ぜひ、お気軽にご参加ください。どうぞよろしくお願いいたします。

 

■1. テーマに関する情報提供プレゼン by 菅野広樹さん(早稲田大学大学院教職研究科2年)
「労働教育の重要性と, 実習先高校での授業実践報告」

スピーカーの菅野さんから、

今日の急速な社会変化は若者の安定した就労を難しくしている。先行きの見えない 社会の中で生きていくには、それぞれが自立し、社会に適合することだけでなく、批判的 に思考することで自らを守ることも大切である。

そうしたとき、「働くこと」をだれが、いつ、どのように教えるべきなのだろうか。今回 は、労働教育について様々な立場の参加者による意見交換を行うことで、学校から社会へ の円滑な移行実現に必要な要素を探りたい。

といった内容についてテーマ提供を行っていただきました。

テーマ提供の様子です。

参加者は学生・教員・社会人... 様々なバックグラウンドをお持ちの方が総勢29名。

 

2. グループワーク
「労働教育は、いつ・どこで・どのように行うことができるか?」

 チームごとに模造紙を使って整理を試みます。

どのグループも、真剣に話し合います。

ワークの進め方は様々です。

まずは話してからまとめ始めるグループ。

まずは全員が書き出してからまとめるグループ。

どのグループについても共通しているのは、

誰もがワークに主体的に参加していることです。

いよいよ、発表の時間です! 

 

 

3. グループワーク発表, セッション
グループワークで挙がった論点について、会場内全体で発言し合うセッション

各グループ3分で、グループで話し合ったことを発表します。 

 どのグループからも熱い思いが溢れ出しています!

 

休憩を挟んだら、いよいよ全体セッションです!

4. 全体セッション

発表で出てきた論点を元に、ファシリテーターの斎藤から会場全体へ様々な問いかけをします。

 

挙がった論点
グループ1
・選択肢→職業は3万種
生徒が自分で主体的に情報を取りに行く
どのように主体的になるか?
・学校の中だけで、教わる→主体的になるには難しい。
地域や社会の「祭り」大人も子どもも楽しみながら役割を獲得する。
ロールプレイングで、ライフステージ毎で話し合う
社会=大人との繋がり、交流
「いかに自分ごとにできるのか?」
きっかけ、社会人になっても。
それでもやる気ないと、意味ない
労働者資格?
主体的に学んで資格取らなきゃという案

 

グループ2
・賃金とかシステムについての授業受けてない→どう扱っていこう?
・いつどこで
→小学中学でじわじわと学んで
高校で具体、ネガティブなところも
・どこで
できれば親が教えてあげられれば
家庭と地域がしっかり→学校と連携して。
やりがい・現状・システム
→別々に教えるのではなく、働くことをめぐって、キャリア全体=人間の人格形成という風に

 

 

グループ3
もくもくと自分たちの考えを貼って発表した
・いつ?
→幅広い
・どこで?
→学校が中心となって、地域とか社会とかつながっていく巻き込むこと
→教員の役割は何か??
一人の先生でやりきれることも少ない。コラボしつつ社会へ出て、勉強していくべき。(海外の例)
・どのように?
1. 労働環境(現状)のことを知ったり体験すること
2. 自己肯定感を高める、職業の先… どういう自分になりたい、高い次元での欲望・意思を抱く=自分を知っていくこと。
→労働教育に入る/入らない?
・働くことってそもそも何?
お金に関わることも入る?
株とかFX 働くことがお金を得ることとは限らない。

 

グループ4
現場からの視点
「やりたいことない」子ども→やらされていることが多すぎる。成功型がある。それに固められる
自分で創る、感性が足りない
枠外に出たら異質、だめみたいな考え方
居場所づくりをしないと、子どもたちは欠乏感を感じてしまう。
教え込むんじゃなくて、育む。その人達がそうあれるように。環境を整える=教育の役割?
かっこいい大人の姿を見せる→これについていく
「なんかこの人よかったな」
小さい頃から、
自分ってこう役に立てるんだ、才能があるんだって実感を持てるような教育の場。
主婦という職業も、職業であると認めて。ブランクじゃなく。

 

グループ5
まとまらず!
お金!いつ学べばいいのか?
小学校の頃から現実を見せつけるのは良くない?
学んだほうがいいけど、その時々によって知るべきこと学ぶべきことは違うのでは。段階。
小→身の回りにある仕事を知る
中学→親とか、どういう風にお金の流れがあるのか
高校→自分が社会に出て働くことになったら、という点で考える
→結局、つねに必要だよね。

 

 

会場全体でのキャッチボールは次第に熱を帯びて、

現職教員の方・大学教員の方・学生の方・経営者の方...6名以上の方が立ち上がって自分の考えを発表してくださりました。

 

 

実際に話した内容メモ:

テキスト多すぎ問題
先生がやりたくなるような労働教育のテキスト、素材って?
「子どものため、生徒のため」が伝わると、教員としては動きたい
こども一人ひとりにスポットをあてて、人生設計ができるような教材があると。
一斉講義のテキストじゃなくて… 参加者主体のもの。

・ドリームクラフトという授業(職業教育の一環, 自分のキャリアを考える、振り返る、お話を聞く)
テキスト=冊子じゃなくて、やりやすいと思ったのはデータをもらって、スタッフが適宜変えられるような内容。与えられたものそのままもらっても使いにくかったりする。
ある程度自由にできたりするとやりやすい。

 

・質問
子どもたちにいくら何を伝えても、家に帰って否定されたら、全て潰されていく。大事なのって、大人の姿を見せる
→それができるのは家庭じゃないか
親に対してどうアプローチしているのか?

親の仕事知っているか?給料日知ってるか?
→親が何してるしらない子ども。

今は、PCに向かって何かしている→説明できない。まずは親の仕事を知ることからスタート
携帯電話の料金を知らない→知ることで、意識が高まる。

 

・社会人の視点から
どうやってやる気にするか?
やる気にさせなきゃ→やる気のない子どもがいるという
「やる気がないってどういう状態?」
「なんでやる気出さなきゃいけないの?」
働きたくない?

原因... 夢とかやりたいことの前に、「受験」があって、次どうする?みたいな話があって、勉強することが先に来るっていう状況。

今やっていることが今後に繋がっている、という実感が中々持てない。別のこととして考えられちゃっている。
本の学校教育自体が、「何かをやらなきゃいけない」っていうのが強すぎる。
「こうじゃなきゃいけない」
→自分の幸せってなんだっけ?思考のブレーキになっちゃう。
自分の意見を言っちゃいけない?出しちゃいけないのかな??
好き・面白いと思えば、勝手に行っちゃう!

化粧品が大好きな子ども→「化粧品の容器をつくる工場」
音響大好き→ホテルで、関係ないものを運ぶ仕事
好きを突き詰めて行ったら、ギャップがある。
趣味と働く
はたらく上で大事にしなきゃいけないこと、好きは趣味とは違う。
高校出てすぐ働く子たちほど...。

 

韓国の労働に関する教育
パク・クネ
自由学期制, 中学
進路に関して、自由な学期にしている。
午前は教科、午後はキャリア
自己理解や、職業体験
日本でも、一部総合的な学習の時間はやっているが…。
国主導でできないかなと思っている。

5. 感想シェア、本日のまとめ

最後は、スピーカーである菅野さんからまとめの言葉を頂き、10/9の回は終了いたしました。

ご参加して下さった皆さま、誠にありがとうございました!

 

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当日のイベントの様子は以下でも振り返られますので是非ご覧ください。


 

 

■イベント情報

Teacher's Lab.のイベント情報は以下のFacebookページにて発信していますので、是非「いいね!」をお願いします(^^)


・Facebookページ

https://www.facebook.com/teacherslab2/


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今回参加いただいた皆様の声の一部をこちらでご紹介します。


<勉強会の感想>


色々な人と話せて視野が広がった。

人と自由に話し合い、同時に教育というある程度専門的な事を学べるのが良かった

様々な立場にある方の意見を聞くことができた。

色々話すことができたけど、まだ話したりなかった。どの議論も深まりきらなかったので、このぐらいの人数でやるときにどういう形のディスカッションがいいのか、難しいと思いました。

 

全員が同じ立場で話すことができたため。自由に言語活動ができるからこそ、相手の意見を受け入れ、また自分なりにそれらを深めることができました。
今まで教員が労働についてを考えなくてはいけないという意識が自分に欠落していて、そこに問題意識をもって考えることができた。


色々なリアルなお話が聞けて楽しかったです。
様々な立場の方とお話ができ、考えを共有ことができた。
様々な立場の方と意見を交換し、一つの議題から自分の今後のビジョンに繋がる話までできた。今から考えておけることも沢山あるのだと認識できた。
皆さんと意見を交わらせることができて、新鮮でした。
色々な人の色々な意見を聞くことができておもしろかったです。

 

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